暗号通貨の急激な相場の高昇が世間を騒がせたのは記憶に新しい。その後も高昇、下落を繰り返して現在に至るのだが、ブロックチェーンによる正確な取引履歴を維持しようとする技術が将来において、世の中でどのような役割を果たすのか。ブロックチェーン技術が何も金銭の送金以外にも、様々な分野で応用できるのである。

簡単に説明すると今までは中央主権的な企業が提供するサーバー上で決済が行われていた取引がP2Pでおなじみの「ノード」と呼ばれる各コンピューター端末が対等に直接通信することで、データの取引が可能なのである。それによって可能なのが

• 低コストな運用
• 中央管理者が不要

正確な取引履歴を維持しようとする技術が非中央主権的なサービスの運用を低コストで可能にするのである。例えば

• 映像や音楽のメディア配信プラットフォームであるTRON
• 世界中の参加者の余ったCPUリソースを利用してスーパーコンピューターを安価で世の中に提供しるGolem
• CPUは電力消費が多く、環境に優しいストレージの余ったリソースを集めて、ブロックチェーンによる取引履歴を維持しようとするCHIA

暗号通貨は何も投資としての価値より、正確な取引履歴を維持する事が新しいプラットフォームを世の中に生み出していくのである。